ストラテラの体験談

精神科から「ストラテラを飲んでみてはいかがでしょうか、ADHDに効く薬なんです」と言われた。

それを聞いたとき、効果が出るだろうとピンと来た。

過去通っていた精神科で、アモキサン、ドグマチール、レキソタン等、多くの薬を飲んできたけど何も効き目は感じなかった。

「本当は40mgからなんですけど、少なめの20mgで試してみましょう」

そう言われ20mgで飲むことになった。

「今回は多分効果が出る。でも代わりに今の自分が壊れてしまう」そう悟った。

でも、昔の短期記憶を取り戻すには方向的に正しいような気がする。恐いけど立ち向かわなければならない。

20歳の時、興味本位でマジックマッシュルームをやり、1週間後に飲酒をした後フラッシュバックが来た。

それから数年間、何度もフラッシュバックを繰り返した。

毎日が憂鬱で、いつまたフラッシュバックが来るのではないかと、予期不安で怯えた日々を過ごしていた。

「今日も生き延びれた、自殺しないで済んだ」

自殺しないように自殺しないように毎日を生きていた。

それから数年、数多くの大小のフラッシュバックを起こし、辛くも生き延びながら、身体がフラッシュバックを思い出さない免疫を付けてきたようだった。

同時に自分の中の何かが劇的に変わっていった。

ぽっかり心に大きなものが空いてしまったような感覚、大声を出したとしても大声ではないような感覚、自分が自分ではない感覚、自分の中の中心地が定まっていない感覚、この感覚が自分の短期記憶が急激に出来なくなった事を表わしているのだと思う。

正確には、短期記憶は出来ているけど思い出す行為が出来なくなったのだ。

自分にとって思い出すということはフラッシュバックも呼び覚ます恐れもあるから、生存本能がそうならないよう何も思い出さないという術を身に付けたのではないかと思う。

それをこのストラテラはほじくり返しているのだ。

ストラテラは効果てき面だった。

だから怖い。

またあのフラッシュバック地獄が来るのではないかと。

実際ストラテラを3日程服用してフラッシュバックが来そうになった。心臓がバクバクする。

飲んだ数時間後から効果を感じる。

深い腹式呼吸、思考が深くなっていく感じ、前頭葉に血が巡っている感じ、五感が鋭くなる、味覚も新鮮に感じ、両鼻が通って匂いも敏感になる、お腹が空かなくなる、一日の時間を長く感じる、脳の血流が良くなって思考が増えたからか。頭痛少々。次々来る発想は落ちる。

しかし、頭が冴えすぎる。考え方が合理的になり過ぎて死に対する不安が出てくる。

やっぱりフラッシュバックを起こしやすい。「あぶない、また来る、このまま考えを突き進めるとフラッシュバックする!」動悸が激しくなった時があった。

余談だがフラッシュバックするときはシャワーを浴びて風呂に入っている時が多い。初めてフラッシュバックしたのも飲酒した翌日の朝、シャワーを浴びている時だった。

精神科の先生に「マジックマッシュルームをやって何かの暗示にかかっているのかもしれない」そう言われた。

高校生の時の授業で「薬物は一回でもやったら人生を壊すぞ、一回でもフラッシュバックしたら一生続くぞ」そう習った。

だから僕はもう一生何やっても治らない、そういう強い思いがある。

それを精神科の先生に伝えた。すると意外なことに、「どこでそんなこと聞いたんですか?」そう言われた。いや、治るよ。と言わんばかりの口調で一瞬一筋の光を感じ嬉しかった。

コロナウイルスにかかる前の前兆
コロナウイルスにかかって熱が出る前の身体に表れる前兆の話です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする